昔ながらの銭湯に行ってみたら衝撃的だった話。
旅行で奈良に行き、夜に特にやることもなくフラフラ散歩していたら昔ながらの銭湯があった。
入り口近くの壁には「手ぶらで銭湯、タオル貸出無料」と書いてあった。
ゲストハウスに泊まっていて湯船が無かったのでこれはいいと入ってみた。
中に入るとお馴染みの銭湯の作りで、
更衣スペースに数人のお客さんがいて、
男女の仕切りの壁の中心に番台があり、90歳を越えそうなお婆さんが座っていた。
代金は420円だったが小銭が無く、1020円を渡した、しかしお婆さんはお釣りの計算ができず、580円のお釣りを渡そうとする。
「1020円渡したから600円ですよ、600円!」
お婆さんは理解してないみたいだったが600円くれた、お年寄りを騙してお釣りを多く貰ってると思われたら嫌だなと思った。
服を脱いでから気がついた、タオルを貸してもらっていない。
お婆さんに「タオル借りたいんですけど」と言うと「貸さなかった?」と言われたがなんとか貸してもらえた。
風呂エリアに入り体を洗おうと思ったら、
シャンプーも石鹸も無い!
お湯と水の蛇口があり、風呂桶に自分で適温にブレンドする方式!
スチームサウナに入った、蒸気で息苦しい、ふと足下を見るとカップゼリーの蓋(ラベル)が落ちていた。
フルーツごろっとゼリー、
…なんでやねん!!
風呂桶と椅子は自分で元の場所に戻すシステムのようだった。
ドライヤーは2分20円。
銭湯を出るときお婆さんが
「ありがと」
と言ってくれた。