9月の白馬岳で凍えた話。
2017.9月
20日
2305 バスタ~栂池高原へ
21日
604栂池高原着
800ゴンドラ出発
1120大池山荘着
1200出発
1540白馬岳山頂
1600白馬岳山荘
1630村営宿舎着
1700テント設営完了
22日
800出発
1120大池山荘着
1730ご飯
2100消灯
23日
530朝食
730大池山荘発
1000栂池高原着
1200栂の湯 開店 入浴
1610栂池高原発
2143新宿バスタ着
先月、しろうま岳に登った、
登山経験は3回目だ。
海はまるで楽園だけど、
山は荘厳でまるであの世みたいだなと、
静寂の中を歩き白馬山荘へ到着した。
白馬岳山荘の食堂も村営宿舎の食堂も、
食事の提供時間を過ぎていた、
テント設営後、持ってきたカップのカレーを食べた。
初めての山でのテント泊、
日が暮れるまで寝て20時に
換気の穴から外を見た。
え、ほんとに?!
完璧な星空だった、ほぼ新月だし雲ひとつ無い、天の川もバッチリ。
写真を撮ろうと思って気がついた、
カメラが無い…。
白馬荘の食堂で置いたとこまでは覚えてる。
疲れすぎてて置き忘れに気がつかなかった、
ほんと付いてない。
でもケガとかするよりいいかと前向きに考えた。
外に出て星空を見た、
プラネタリウムの星空って星が多すぎてウソみたいだけどそんな星空だ、ずっと見ていたい。
と思った瞬間、
急に歯がガチガチいいだしゾクッとして体が震えだした、瞬時に危険を感じて靴のままテントに飛び込みチャックを閉めてバーナーの火を付けた。
山の夜は一気に熱を奪われる。
トイレに行きたかったけど朝まで我慢することにした、遠くはないけどもう外に出たくなかった。
バーナーでテント内が暖まったら火事にならないように消して寝た、
でもすぐ寒くなって目が覚める、
ダウンジャケットを着てれば寝れるだろうとリュックに入らなくて寝袋を持って来なかったのだ、今思えばなんて馬鹿なんだろう。
迷ったけど持ってきたエマージェンシーシートを体に巻いた、暖かい。
バーナーでテント内を暖め、
寝て、すぐ目が覚める、を繰り返す。
夜がふけるほど寒さが厳しくなる、
バーナーの火は命の炎だ、
ガスが無くなったらヤバイ、
震えるぐらいまで我慢してから火を付けテント内を暖める。
時計を見るとまだ22時を過ぎたところ、
そんな馬鹿な、なんて時間の進みが遅いんだ、早く朝になって欲しいのに。
最悪、山小屋に行って扉を叩こう、
現金があまり無いが。
1時、震えるほど寒い、
カップヌードルを食べて温まることにした、
ヤカンを湯タンポにもしてみた。
我慢できなくなりカップヌードルの容器におしっこをした、
内側の線まで出た(笑)
割りとバーナーのガスは減らない、
スマホのバッテリーもまだまだある、
なんか勇気が沸いてきた。
つま先が冷えるので靴下3枚重ねて履き、
空のリュックに足を突っ込む、
人は追い詰められると色々するもんだ。
スマホにDLしてあったアニメ マキバオーを見て気をまぎらわす、白馬岳で白い馬のアニメ、何か縁を感じた。
外が明るくなり寒さが和らぎ少し寝た。
せっかく高いテントを買ったけど、
二泊目は大池山荘に泊まった。